穴窯

穴窯作り奮闘記掲載中
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火入れ

憧れだった穴窯の制作を八ヶ岳で実行に移すまでの、2003年春構想から2005年夏完成、秋初窯までの工程を順を追って掲載していきます。お楽しみに!!
設計図(2003.5)
内側:耐火煉瓦SK-34、外側:耐熱煉瓦B-1の2重構造でかなり本格的だ

正面・背面図
側面図
側断面図

煉瓦積上げ図(一部)
側壁だけで10段、さらに焚口(7段から)、窯口(10段から)の2か所にアーチを組む


 使用材料見積り表
アーチ用台形煉瓦は内径Rで算出された表を基に注文したら多数残ってしまったのものを
私の勘違いで円周1回りの数が記されていたものでアーチの場合半分で良かったわけだ。

初窯温度上昇表
外気温も低かったせいもあり1200度に達するまで38時間かかっている
今回は薪と石油バーナーの併用だったが、もう少し効率よく温度上昇するように
検討が必要だが、一人(今回は2人)での窯番は体力的にも無理がありそうだ
穴窯作り奮闘記
 2003年春、現在も通っている陶芸教室の講師との話のなかで、参考に講師が学生時代に作った登り窯の図面や制作日記を見せていただくうちに、なんとなくその気になっていき、設計図(前述)を書いてみることにした。教室のオーナー先生の本業が冶金の材料・道具を扱う業種だったことも幸いして、窯作りの話はどんどん進行していった。
03.7.20 基礎完成
 5月の連休から月に1回程度で山へ通い、斜面を削り、石を掘り起こして
平面にならした後、水準器で調整しながら周囲にブロックを置き固めた

2003.8.11 土台完成
 削った斜面から土がこぼれないように、外壁用の耐火ボードをお世話になっている大工さん
から分けていただき斜面側を覆い、最初セメント50kg、川砂100kg、砂利200kgを購入
シャベル1本で混ぜながらコンクリートを重ね7.20から3回に分けて8.11写真のように完成
結局、当初購入した倍の量の材料が必要となり、この後ぎっくり腰が私の持病となった。


2003.8.11 使用煉瓦の一部
東京の陶芸教室の先生が営む冶金業の工場に置かせていただいてある材料を
この日を始まりに2004.7月まで1年間10回にわたり、山に通うたびに少しずつ運んだ。
1回400kg前後で総重量4100kgになる材料運びとなった。車は乗用の1ボックスカー、
時には積みすぎると、心なしか?ハンドルが軽くなる。さすがに今はもうできない・・・・。

2003.10.9 3段目全景

奥に見える煉瓦の山、まだまだ1部で~す


2003.10.9 3段目焚口(ロストル)

2003.10.9 3段目窯口(気流溝)
後に自称評論家の批評のもととなる
流体力学的にはあまり好ましくないとのこと

2004.5.2 6段目窯部・煙道部

自称評論家さんによるとこの煙道と煙突の細さが
空気を引かない構造とのこと 。立地条件から大きな煙道が
作れなかったことが悔やまれるが、突っ走るしかない

2004.5.2 6段目全景

2004.7.17 自称評論家?
流体力学の権威者で~す?
お手伝いありがとうございました~

2004.7.17 作業風景
この日は奇しくも、非難ごうごうの設計&制作責任者の誕生日
まだ若かったなぁ~

 2004.8.8 アーチ基礎

いよいよ緊張のアーチ積み
耐熱・断熱二重構造の両側壁が力強い

2005.5.3 アーチ一段目

このアーチの上に断熱煉瓦を重ねる

窯口
完成二重構造アーチ

2005.6.5 煉瓦積み完成
まる2年かかった煉瓦積みもやっと完成!!
後は扉の取り付けと問題の煙突だが、今回はここまで。

2005.7.17 煙突完成
    
薪ストーブ用の20㎜径のものを使った
          
外へ出た煙突は屋根の上まで伸びる
  

長い煙道に対するこの太さで煙を引いてくれるだろうか?
次回初窯火入れ編をお楽しみに!